旅々たびたび
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富士急ハイランド・トーマスランド
秋になり子供とトーマスランドへ。  
富士急ハイランド内トーマスランド
富士急ハイランド・野外スケートリンク 色づき始めた紅葉
吉田うどん
 1:トーマスランド
 2:野外スケートリンク
 3:色づき始めた紅葉
 4:吉田うどん
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[アクセス]
東京・永福入口(首都高速・中央自動車道:約4時間)→河口湖IC→(車:約3分)→吉田うどん・荒樹亭→(車:約3分)→富士急ハイランド(トーマスランド)
河口湖IC→(中央自動車:約1時間30分)→東京・高井戸IC
[関連サイト]
■富士急ハイランド
■トーマスランド
■荒樹亭(あらきてい)
・山梨県富士吉田市松山1240-10
・TEL 0555-23-5509
[旅行手配内容]
特に無し:家族三人で合計約14,000円(高速代、ガソリン代含む)
[旅行手配内容]
得に無し:約14,000円(全費用)
山梨方面の名物

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「ねえねえ。今度トーマスランド行こ!」
3歳の息子が大好きな機関車トーマスのテーマパーク「トーマスランド(富士急ハイランド内)」へ家族で行こうと妻の提案があった。
「いいねー。でもせっかくなら富士山がきれいに見える秋か冬にしない?」

河口湖前の年の6月に富士山の麓にある河口湖へ行った時、晴天にも関わらず霧でほとんど富士山が見えなく悔しい思いをした。富士山を見るには空気が澄んだ秋か冬の晴天。梅雨や夏場はほとんど見られない事実。まあ、3歳の息子にはまだ関係がないことだが、そこまでわざわざ車を運転していくおとうさんには、大事な大事なことであった。(笑)

11月最初の土曜日。渋滞を避けるため、朝の6時30分に東京北区の自宅を出た。富士急ハイランドにセットしたCDタイプのナビの到着時刻は2時間後の9時30分。ちょっと早く着きすぎる感じもしたが、中央自動車道の渋滞は当たり前と聞くので、早いのに越したことはないだろう。BGMは最近仕入れた徳永英明が女性歌手の名曲をカバーした「VOCALIST」。ちなみに3に収録されているたそがれマイ・ラヴ(大橋純子さん)が特にお気に入り。いくつだ俺は…。(笑)

車は首都高速を抜け中央自動車道に突入しても快適に流れる。
「かなり早く着かない?」
妻がさすがに心配をする。
「そうだねー。このまま行くとかなり早いね」
その会話の約10分後、調布を過ぎた辺りで渋滞にハマッた…。まだ8時にもなっていない。道路の上に取り付けられたLEDの案内版で目を疑うような深刻な渋滞状況であることがハッキリ確認できた。おまけに天気はずっと曇り。息子も状況を察し、どこかご機嫌斜め。

できるだけ早く出発するため朝ご飯を抜いてきたので、それから約2時間後に現れた八王子にある石川PAでお気に入りのドトールコーヒーを発見し、ホットコーヒーとジャーマンドッグを買い、ノロノロ進む車の中でゆったりと頂いた。どちらもうまい…。渋滞のおかげで我家にしてはちょっと贅沢な朝ごはんとなり気分は上昇。河口湖ICへ着いた頃は、11時30分頃。家を出てからなんと4時間30分…。ふぅー。

「キャーーーーーーーーーーー!!!」
と、ジェットコースターから聞こえる悲鳴が繰り返される中、お昼ご飯に向かった。予め決めていたのは富士急ハイランドの側にあり、富士五湖周辺の名物料理、吉田うどんが食べられる「美也樹(みやき)」。

そこへ行ってみると定休日の札が寂しくぶら下がっていた。なぬぅー。土曜を定休日に選ぶ店があるとは驚いた。富士急ハイランドは日曜が圧倒的に賑わうのだろう。その前日はゆっくり休みたいのだろうか…。いやはや困った。第二案は無し。しかし、河口湖IC付近の通り沿いで吉田うどんの看板を見かけそれに従い辿り着いたのが荒樹亭という名のうどん屋にしてはちょっと大きめの店。以前は居酒屋だったらしい。

11月で空気は冷たいが広い店内に暖房のぬくもりはない。さむっ…。どうやらセルフらしく畳の小上がりのテーブルに置いてある紙に自分で注文を書き、厨房まで持っていく。大して迷わず肉うどん(450円)を頼んだ。こんな寒いときは肉の入ったあったかいうどんに限る。

吉田うどん現れたそれは、随分とぶっとい麺のうどんであった。ふ…ふとい…。スープは醤油ダシであっさり系。壁に貼られた手書きの貼り紙によると、吉田うどんは味噌と醤油のあわせ味とあったが、あまり味噌の味は感じとれなかったかしら。

それより麺の上に浮かんだキャベツの味だろうか…、野菜の旨みが溶けこんでいるように思った。そしてそして主役の麺。ねっとりしてゴワゴワ。こんなに太く固い麺は初めて。なんだかすいとんを麺にしたような感じで、茹でたキャベツといい、まさに郷土の家庭料理。保存食としての背景もベースにあるのではないだろうか…。肉うどんも450円と安いが、かけうどんは350円と讃岐うどん並みの安さ。

美味しいというよりは郷土料理をちゃんと食べた達成感に包まれ、店から数分の場所にある富士急ハイランドに到着した。車を出ると曇が幾分抜け所々に晴れ間が広がっていた。色づき始めた紅葉が青い空に映え美しい。もうすっかり秋である。しかし、まだ富士山の姿は見えない…。いささか嫌な予感がしたが、まあそのうち見えるだろうと思った。
富士急ハイランドの紅葉 富士急ハイランドの紅葉 富士急ハイランド・ドドンパ

トーマスランドの乗り物は200円前後なのでフリーパスではなく入園料(大人1,200円、3歳以上の子供600円)だけ買うのが明らかにお得だったのでそうした。3歳の息子もしっかりお金がかかるようになってきた。富士急ハイランドの奥まった場所にあるので結構歩く。キラキラと眩しく輝く野外スケートリンクではスイスイとスケートを楽しむ人達の姿。いいねー。息子が小学生になったら絶対連れてこよう。

トーマスランドトーマスランドには、14個の乗り物や遊び場がある。他に飲食店やみやげ屋もありここだけで一日遊べる感じ。息子は本格的な遊園地の乗り物は初めてだったが、興奮しっぱなし。連れてきて良かった。「うきうきクルーズ」という川すべりのアトラクションなどは30分以上も並んだが、それもちゃんとおとなしく待つのには驚いた。おとうさんは、さすがに疲れたが…。
トーマスランド トーマスランド トーマスランド

マフィン5つの乗り物を楽しみ、休憩がてら「K'sトーマスカフェ」というファーストフードの店でマフィンとコーヒーを飲みながらくつろぐ。窓の外にはもちろんトーマスの世界が広がる。しかし、富士山はまだ見えない…。店を出て風船を売っている女の子に聞いてみた。

富士山はもう見れますかね」
「ええ。晴れてますので見れますよ」
「え!”そうですか!ど、どの辺りに見えるんですか?」
「さぁ…」

さぁ………?

富士急ハイランドで働いている人がデカデカと見えるハズの富士山の方角を知らないとは驚いた。
「分かりました探してみます

野外スケートリンク富士山の麓の遊園地に来てなんと富士山を探しに出かけるのであった。(笑)来る時に見かけた野外スケートリンクの向こうに不自然に霧と雲で覆われ真っ白な世界があり、その左右にそれぞれわずかに山の斜面のような影がうっすらと見えた。
まさか………。
通りかかった男性従業員に恐る恐る聞いてみた。

「すみません。ひょっとして富士山はあそこに見えるんですか?」
「はい。そうです。雲がないとあそこに大きく見えます。今日は残念ながら…」
なんということか…。昨年に続き2連敗。息子と妻のメインの楽しみはトーマスランドであったが僕にとっては富士山…。激しく落胆するのであった。
悔しいーーーーーーーーーーーーーー!!!

こうなったら何とか気持ちを満たそうと、富士急ハイランドの側にあるふじやま温泉でどっぷりと一風呂浴びたかったが3歳の息子と一緒だとまだまだ迷惑がかかるし、いずれにしろ風呂上りのビールも楽しめないので、早めに引き上げることにした。やーまいった。

「紅葉がきれいね」
高速から見える紅葉を見て妻がつぶやくが、落ち込みがひどく
「そうだね」
と、力なく返すのがやっと。息子は遊び疲れたか早々と深い眠りに吸い込まれていった。

行きとはえらい違い。わずか約2時間であっという間に北区の我が家へ辿り着いた。素晴らしい。今度は、富士山が見えるのをネットでちゃんと確認した上でリベンジすることにした。待ってろ!富士山!

それにしても悔しい…。
でも家族はトーマスランドに大喜びであった。

(07年11月:旅々旅人)
 
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