旅々たびたび
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山梨県・河口湖
晴れたら河口湖へドライブ!  
河口湖とかろうじて見える?富士山
トマト&きのこのピザ はちみつサンデー
PICA富士吉田キャンプ場
 1:河口湖とかろうじて見える?富士山(中央上)
 2:トマト&きのこのピザ
 3:はちみつサンデー
 4:富士吉田キャンプ場
>>詳細地図(MapFanリンク)
[アクセス]
永福入口→(首都高速、中央自動車道:約1時間30分)→河口湖IC→(車 139号線:約10分)→RICETTA→(車:約10分)→河口湖
河口湖→(車:約20分)→PICA富士吉田→(車:約10分)→富士スバルライン
[関連サイト]
■富士河口湖総合情報サイト
■RICETTA
山梨県富士河口湖勝山2861-1
TEL:0555-72-3541
■PICA富士吉田
■富士急ハイランド
[旅行手配内容]
特に無し:家族三人で合計約12,000円(高速代、ガソリン代含む)
山梨方面の名物
 
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「あした晴れたら河口湖へ行こうよ!」
金曜の朝、妻とドライブの約束をした。子供が2歳近くにもなると、遠出も楽になり家族で過ごす週末も少しずつアウトドアへシフトしてきて嬉しい。

翌朝は見事に晴れ。ナビを河口湖にセットし、それなりに早く家を出た。河口湖は20年程前に富士山の頂上へ登った以来。環七を抜け杉並区の永福入口へ。東京でずっと車を持たない生活が長かったこともあり、中央自動車道を走るのはこの日が初めて。ユーミンが歌う「中央フリーフェイ♪」が頭の中を流れ、つい口ずさむ。歌詞にも出てきた飛行場とビール工場が見える地点がスローモーションのように恐ろしくゆっくりと車窓を流れていく。いやはや渋滞である。困ったぞ…。

スタートダッシュにつまずいたが相模湖ICを過ぎてからすこぶる流れがよくなった。藤野パーキングエリアであったかいコーヒーを買いズンズン河口湖へ向け車を走らせる。東京を出て約2時間ほど経っただろうか、富士急ハイランドの大きな観覧車が見えてきた。

湖畔のレストラン河口湖ICを抜け、緑の森が続く139号線の途中に感じのいいイタリアン風の店を発見。道端にひっそりと咲く白いマーガレットの先にあるのはシドニーのオペラ・ハウスを連想させる三角型のユニークな建物。時計を見ると11時30分。絶妙のタイミングでCLOSEDの看板がOPENに変わった。「RICETTA:リチェッタ」というイタリアンの店。

ピザ店内の大きな窓からはピーターラビットがひょっこり出てきそうな静かな森が見える。あたたかい「グリンピースのポタージュ」で一息した後、「トマトときのこのピザ」をガブリ…。焼きたてパリパリ。オリーブオイルたっぷりのアダルトな味にビールをクイッとやりたくなったがこの日は運転手…。くぅー。(泣)

パスタを頂くピザの後の「帆立とルッコラのパスタ」はオリーブオイルと帆立の汁で味つけされさっぱりと美味しく、キュッとワインの渋みが欲しくなった。運転手としては我慢のランチ…。(笑)ピザやパスタにビールやワインが欠かせないことに改めて気づいた…。

店を出て細い道を走りながら少しずつ河口湖へ近づく。小さな交差点を左折すると目の前に河口湖が現れた。
河口湖に架かる河口湖大橋を渡る。橋を渡り大石公園へ向け走り始めると…、
「あっ!富士山!
と、妻の声。
「どこどこ…見えないよ…」
「ほらっ!窓の上の方に見えない?うっすらとだけど…」
「いや…全然見えないんだけど…」

河口湖車をとめて、富士山が見えるはずの方角を見ると、なんとまあ…、信じられないくらいうっすらと、たしかに富士山の頂上付近が見えた。河口湖まで来てこの程度しか富士山が見えないとは驚きであった。真っ白な空に、うっすらと見える富士山はそれはそれで幻想的できれいであったが、ドッカーンと聳える姿を期待していたので極めて残念…。

河口湖の側にある大石公園で車を降りると、真夏のような暑さがまっていた。時々涼しい風が吹き抜ける水際でキャッキャッと遊ぶ。息子は初めて見る大きな湖に大ハシャギ。湖の中まで入っていく勢いだった。何人か釣りに夢中になっている人の姿もあった。聞くとブラックバスやヘラブナ、ワカサギが釣れるらしい。

夏はラベンダー、秋はコスモスでも知られる大石公園。この日は時期を外したらしく特に気になる花は咲いていなかった…。

キャンプ場冷たいデザートを食べたくて寄ったのは、富士吉田にあるキャンプ場「PICA富士吉田」内にある「P`s cafe:ピーズカフェ」。キャンプ場内は沢山のキャンピングカーがずらりと並ぶ。

全てのキャンピングカーの横のスペースにテーブルと椅子がありバーベキューセットが用意されている。食材は持込もできるしそこで買うこともできるらしい。この日は土曜日。週末にキャンプを楽しむファミリーで賑わっている。お風呂もあってなかなか快適そう。

富士山はちみつサンデー「P`s cafe:ピーズカフェ」は、キャンプ場の入口にある。店内にはかわいらしい雑貨や北欧の木製商品なども並ぶ。森に囲まれたオープンテラスの気持ちのいい席で注文したのは富士山はちみつがたっぷりかかった「富士山はちみつサンデー」。

しかし、それを食べながらもどうしても富士山の姿を見ることをあきらめきれないのであった…。河口湖に来るのは河口湖がメインの目的ではなく、河口湖越しに見える富士山がメインなのだ。そのメインが見られないということは旅の目的が達成できないことでもある。(笑)うーん、見たい…。

そこで、もっと富士山に近づけばどうだろうと思い、五合目登山道入口まで車で行ける富士スカイラインを2,000円も支払い、グングンと登り始めたが、富士山は霧で全く見えない…。

そしてわずか20分ほどで目の前の道にまるで魔法のように深い霧が降りてきてしまった。視界が95%ほど見えなくなり、やむなく断念…。戻ろ…。河口湖から見えないということは、富士山の周りに沢山霧が発生しているわけで、近づいても見えない事実を思い知らされたのであった…。ガックリ…。

後で知ったのだが、梅雨や夏場は富士山がきれいに見える日はほとんどないのだそうな。今回、6月の入梅前に来たのだが、東京へ戻って2ヶ月ほど、ほぼ毎日のようにネットのライブ中継をチェックしていたが、驚くことにきれいに見えた日はわずか3日程だったように思う。
富士山を見に河口湖へ行く時は、秋から春にかけてがいいらしい。その頃、またリベンジだ。

(06年6月:旅々旅人)
 
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