新しい食べ物？
好みがここまでハッキリ分かれるラーメンを他に知りません…。東京は北区の神谷。東京ではそこそこ名の知られている「富士丸さん（旧ラーメン○二郎）」の本店が、家から歩いてわずか2分程の場所にあります。実は初めて食べた時、二口でギブアップしました。ごめんなさい…。それくらい新しく、刺激的な味わいで、まいってしまいました。友人の間でもハッキリと好みが分かれる不思議なラーメン。もはや新しい食べ物です。

ところが…。それから約1年後に、別の食べ物で大変美味しいもの食べたときに、ふとここの味を思い出しました。同じ延長線上でつながったんですねー。そして、今ならあの味を、受け入れられるのではないだろうか…と、思うまでになり、勇気を振り絞り再訪しました。（並んでいる時に何度もやめようと思い、くじけそうになりました）二口しか食べていないにも関わらず、その味わいを1年経っても忘れていないのはすごいことですよね。

この店は定休日の月曜を除き、ほぼ毎日行列ができています。夕方から深夜にかけての営業なので昼はシャッターが閉められ、ひっそりと静まりかえっていますが、夕方の5時も過ぎると、開店を待つ人で賑わいます。メニューはラーメン（750円）のみで、麺の上に載せられる分厚いチャーシューを国産豚にすると、1,000円になるという変わった構成です。（笑）

まずは量がものすごく、食べきるのは相当大変です。やや固めでゴワゴワモチモチした手打麺とニンニクが効いた（入れるかどうか聞かれます）、背脂たっぷりのトンコツ醤油ベースのスープ。かなり独創的な風味に仕上げられています。特性のチャーシューは非常識に分厚く、あたかも猛獣の餌のような存在感。すごい…。お腹がはちきれそうでスープ全ては飲み切れませんでしたが、二度目にしてしっかりと味わうことができました。ご馳走様。

カウンター席が7席と畳の小上がりのテーブル席（4人掛け）がたしか3席。店主の方がじっくり丁寧に作っている姿が印象的。スタッフも元気いっぱいで気持がいいです。ラーメン本来の好みの味わいからは、大分かけ離れますが、なかなか好きな一杯となりました。おもしろいものです。かなり個性的なので、「おすすめです」とは言いにくいですが…、もし行かれる場合は覚悟を決めて行ってください。（笑）

※主なメニュー：ラーメン（750円）、国産豚ラーメン（1,000円）