早朝の築地で寿司の朝ご飯。
早朝の築地場内。寿司屋や洋食屋など、古く小さな店が軒を連ねる築地魚がし横丁6号館にある「大和(だいわ)寿司さん」の暖簾をくぐりました。まだ朝の6時半頃にも関わらず空いていた席はわずかに一つ。さすがに築地の人気店。カウンター越しに注文したのは、｢おまかせメニュー(3150円)｣と瓶ビール。朝からビールと寿司は人生初。なんだか大人な感じ。いや、オヤジな感じ…。やはり寿司にビールは欠かせないので…。ビールをちびちびやっていると、目の前に一つずつ美しい握り寿司が置かれていきます。

その見た目通り、どれも美味しい……。
舌の上でトロリと、とろけます。

｢中トロ｣｢白イカ｣｢アナゴ｣｢甘エビ｣｢ウニ｣｢赤身｣｢あじ｣｢玉子焼き｣｢巻物｣。
一つずつ、ゆっくり味わっていると、アナゴのにぎりの時だけは、
「これは早く食べてねー」と、
ニコッとした顔の板前さんが言うのでした。そのアナゴも美味。言うまでもないですが、やっぱり寿司は、お寿司屋さんのカウンター越しに向かい合い、丁寧に握ってもらうのが圧倒的にいいですよね。回っているのは、味も雰囲気も未だに馴染めません…。（笑）



席幅が狭いため、少々落ち着きませんでしたが、そこが市場の寿し屋の醍醐味でもあるのでしょう。もう一つの人気店で、同じ6号館にある寿司大さんは朝の6時台にもかかわらずなんと10人以上の行列ができていました。いつもだとやっと起きだす時間に、こうしてほぼ毎日のように寿司のために並んでいる人がいるかと思うと、なんだかすごい光景に映りました。大和寿司さんは二軒分のスペースを使っている為、かろうじて外で待つ人はいませんでしたが、1軒だけだと僕も含め多くの方が店の外で待っていたことと思います。

東京（僕は主に銀座、浅草など）で美味しいお寿司屋さんといえば、1万円は軽く超えてきた経験が何度もありますが、約3,500円でビールと一緒に、このお寿司が味わえるのはなんとも素晴らしいと思います。ちょっと贅沢で、とびっきり美味しい市場の朝ご飯でした。 ご馳走様です。