野菜たっぷり！けんちん汁風煮ぼうとう。
埼玉は北部に位置する深谷の郷土料理「煮ぼうとう」を知ったのは、大宮で開催された「埼玉B級ご当地グルメ王座決定戦」でした。その手の込んだ美味しさは唯一、B級と呼ぶのに違和感を覚えたものです。季節は真夏。煮ぼうとう（埼玉深谷）、おっきりこみ（群馬）、ほうとう鍋（山梨）などは基本的に冬の郷土料理なので真夏はやっていない店も多いのですが、国良さんは"煮ぼうとうの専門店"。真夏でも当然のように煮ぼうとうが食べられる貴重なお店なのでした。実は国良さんに辿り着くまで2軒のお店（藍屋さん、そば蔵さん）にフラレました。（笑）



真夏の煮ぼうとう（900円）は、あっさり目の醤油ベースのおつゆに具沢山の野菜（じゃがいも、人参、大根、茸など）の旨味が染み込んでいて、素晴らしく美味しいのでした。ちょっとけんちん汁風で大好きな味わい。モチモチした手打ち平麺も独特の食感と美味しさ。おつゆともよく馴染んでいます。

やはり、こういう美味しさは季節に関係なく味わいたいものです。古民家のような外観ですが、中は畳の小上がりに8人掛けの大きなテーブル席が2席とスナックのようなカウンター席がズラリと並んでいました。また是非とも食べに行きたいお店です。

「深谷煮ぼうとうMAP」によると、「煮ぼうとう」 は、埼玉北部に古くから伝わる郷土料理で、鉄鍋や土鍋を使い、幅広のうどんを深谷ねぎなどの地元の野菜と一緒に煮込んだもので、もともとは家庭料理だったそうです。

※主なメニュー：煮ぼうとう（900円）、煮ぼうとう定食、すいとんなど。