旅々たびたび
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ぶらぶら旅風景 旅の途中に、出会いました。
 

 
 
のぞみで京都へ向かう 京都駅前に伸びる京都タワー
[のぞみで京都へ向かう]
あるサイトで、京都の紅葉度はまだ30%だったけど、
週末に向け天気が下り坂に向かっていることも知り、
思い切って行ってみることにした。
東京駅を出てしばらくすると
雪をかぶった富士山が遠く見えてきた。
[京都駅前に伸びる京都タワー]
朝の9時を過ぎた頃に京都駅に着いた。
改札を出て空を見上げると透き通るような
青い空が広がっていた。
最初に向かったのは紅葉のスポットとしても知られる
「東福寺」。
  
東福寺・臥雲橋(がうんきょう) 東福寺 本堂と三門
[東福寺・臥雲橋(がうんきょう)]
奈良線の東福寺駅から歩いてわずか5分程。
臥雲橋という橋から見える風景に思わず声を上げた。
艶やかな赤やオレンジ色に染まる紅葉が
朝陽を浴びて美しく輝いている。
その紅葉の先に見えるのが通天橋。
[東福寺 本堂と三門]
東福寺は紅葉の名所のイメージが先行しているが
本堂(左)と三門も立派。
特に三門の堂々たる風貌には
首が疲れるほど見入ってしまった。
紅葉のスポットと比べて、こちらは人が少ない…。
 
東福寺・通天橋から
[東福寺・通天橋(つうてんきょう)から]
本堂を横切り観光客で溢れかえっている場所が「通天橋」。
ここから見える紅葉が絶景だった。
 
通天橋の下におりてみた
[通天橋の下におりてみた]
小さな川に架かる橋の上から、色づいた紅葉を眺めた。
「来てよかった!」という人の声をいくつ聞いただろうか…。
僕も来て良かった。
正直、ここまで素晴らしい風景に出会えるとは思っていなかった。
 
通天橋の下におりてみた
[通天橋の下におりてみた]
東福寺は、九条道家(鎌倉時代前期の公卿)が、
奈良最大の寺院「東大寺」と、奈良で最も盛大を極めた「興福寺」になぞらえようとの念願で、
「東」と「福」の字を取り、開創した京都最大の寺院ということを、訪れて知った。
 
茶わん坂 清水寺・三重塔
[茶わん坂]
東福寺を後にし五条駅で降りひたすら京の街を歩いた。
そして清水寺へ向け静かな茶わん坂を登る。
昔ながらの建物が続く通りに、心が落ち着く。
[清水寺・三重塔]
茶わん坂を登った先に真っ赤に色づいたモミジと一緒に
清水寺の三重塔が見えた。
これまた美しい…。
 
世界遺産の清水寺
[世界遺産の清水寺]
子安塔(こやすのとう)へ続く道から、本堂を手前に三重塔、
そして京都の街並みが見渡せた。
三度目の訪問なのにまたしても感動。
桜の季節もまたいいらしい。
 
清水の舞台を下から見上げる
[清水の舞台を下から見上げる]
釘を1本も使用していないことでも知られる棟高18メートルの本堂。
「清水の舞台から飛び降りる」という言葉があるが、実際に飛び降りた人はなんと約234人もいるらしい。
(実録『清水の舞台より飛び落ちる』より)
生存率は、なんと86%と、信じられないくらい高い。
 
産寧坂(さんねいざか)
[産寧坂(三年坂)]
清水寺を後にし、土産屋などが軒を連ねる清水坂を下る。
老舗の七味家さんの手前を入った所が産寧坂(三年坂)。
豆腐料理の店などが並ぶ風情のある石段の坂道で、そのまま二年坂へ続く。
坂本龍馬ゆかりの「明保野亭」もある。
 
二年坂
[二年坂]
二年坂は竹久夢ニが愛する人と駆け落ちをしたとか、一時期暮らしていたなんて話も聞いた。
この通りもまた京都らしい香りがして癒される。
そんな二年坂のある街並みを上から眺めてみた。
 
高台寺 高台寺
[高台寺]
二年坂の先に、豊臣秀吉の正妻「北政所(ねね)」が、
秀吉の菩提(ぼだい)を弔うために1606年に開創した
「高台寺」がある。
開山堂の前に広がる小堀遠州作の庭園が
実に美しかった。
[高台寺]
高台寺は、開山堂、霊屋、傘亭、時雨亭、
などが現存する。
紅葉も華やかに色づいており
感嘆の声を上げる観光客の声がこだました。
 
静かな昼の祇園
[静かな、昼の祇園]
高台寺を出て時計を見ると、昼ごはんにいい時間。
朝からたっぷり歩き、お腹も程よく空いていたので、
高台寺から近い祇園で食べることにした。
夜の華やいだ祇園もいいが、昼に静かな祇園の石畳の小道を歩くのもいい。
紅殻格子(べんがらごうし)、簾(すだれ)が印象的。
 
汁る椀 豆寅 汁る椀 豆寅
[汁る椀 豆寅]
ぶらり寄ったのは、「汁る椀 豆寅」。
のれんをくぐると「おこしやすー」
と、着物姿のおかあさんに迎えられた。
[汁る椀 豆寅]
坪庭が見える広めのカウンター席に座り、
おばんざい膳(1800円)を注文。
おばんざいは京都で昔から食べられてきた家庭惣菜。
 
おばんざい
[おばんざい]
四角い大きなお盆に9品のおばんざいがそれぞれ違う豆皿に盛られ出てきた。
和服姿の若い女性がそれらを並べた後、9品全て何であるか流れるように説明してくれた。
里芋を揚げたもの、さわらの照り焼き、シビマグロの味噌漬け、出し巻き玉子、自家製豆腐など、
それぞれ実に美味しかった。久しぶりの赤だしが身体に染みわたった。
 
舞妓さん?
[舞妓さん?]
お店を出ると、少し先を4人組の舞妓さんらしき女性達が歩いていた。
舞妓さんかな?と思ったが、どうやら違うらしい…。観光客の人っぽい。
どちらにしろ、なんとも着物姿の女性が似合う街どす。
*
東福寺から始まり、清水寺、高台寺と、秋の京都の紅葉狩りは、やはり素晴らしかった。
欲張らず、一日に三寺と一町を巡るのがちょうどいい。
 
 
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