旅々たびたび
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中洲の屋台
うまい魚と、とんこつラーメン
天神
とんこつラーメン(一風堂) 大名
寿司(ひょうたん寿司)
 1:天神の街並み
 2:とんこつラーメン
 3:大名の街並み
 4:寿司(ひょうたん寿司)
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[アクセス]
羽田→(飛行機:約1時間50分)→福岡空港→(地下鉄空港線:約11分)→天神→(徒歩約5分)→スターバックス(天神)→(徒歩:約15分)→キャナルシティ博多→(徒歩:約20分)→大名→(徒歩:約5分)→ひょうたん寿司
地下鉄天神駅→(徒歩:約8分)→博多一風堂大名本店→(徒歩:約12分)→中州
[関連サイト]
■福岡観光情報
■キャナルシティ博多
博多区住吉1-2
■ひょうたん寿司

中央区天神2-10-20新天閣ビル2階
TEL:092-711-1951
■博多一風堂大名本店

中央区大名1-13-14小川ビル1階
TEL:092-771-0880
■あらんどろん
中央区天神2-14-38
TEL 092-781-1737
[旅行手配内容]
ANA特割7(行きの飛行機):約20,000円(全費用)※宿泊費は福岡外なので含まず。

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3年ほど前。初めて福岡で食べた魚のうまさに腰を抜かした。東京と差程変わらない街並みの天神にある居酒屋。「あらんどろん」というふざけた名前だったが、そこで食べた刺し身にシビレた。
「名前はふざけとうけど、魚はうまかよ
と、福岡在住の(い)さん。福岡に魚が旨いイメージなど全くなく衝撃だった。そして中洲の屋台で食べたとんこつラーメン。店の名前は覚えていないが、こってり旨く完全に福岡の食にノックアウトされた。

それから2度福岡へ行ったが、2度とも福岡在住の(い)さんに連れられ美味しい魚を堪能した。福岡は魚が旨いことはもちろんだが、驚くほど安いのだ。「あらんどろん」では伊勢海老、ゴマ鯖、アワビ、関アジ、ウニ…などが豪華に盛られた刺し盛りが5,000円ほどだった記憶がある。お隣の佐賀は呼子(よぶこ)のイカの活造りが出てきてこともある。

福岡の人が美味しい魚を求めるから佐賀や長崎や大分から旬の魚がピチピチの状態で集まってくるのだろう。求めなきゃ集まらないのだ。東京に全国の旨いものが集まってくるのと一緒。うまけりゃ高くても買う人がわんさかいるからだ。

富士山を上から3月の前半。その福岡の天神に1年ぶりに仕事でやって来た。(い)さんは熊本に引越してしまったので今回はさみしく、ひとり。それでもせっかくの福岡なので仕事の合間を縫い、美味しい魚と、とんこつラーメンを楽しむことにした。飛行機の窓からは雪をかぶった富士山が見えた。

***

福岡・天神仕事は昼からだったが、朝一の便で福岡に入った。天神に着いた頃はまだ8時半。3月だというのにひどく寒く、吐く息が白い。朝食に予定していたサンドイッチの美味しそうだったカフェが昼からのオープンらしく、その近くで見つけたスタバに入り、ラテを飲みながらレンジでチンされたチーズベーコンクロワッサンにかぶりつく。

キャナルシティースタバを出て向かったのはキャナルシティーという博多川沿いに建つショッピングモール。その博多川に無数のカモメが白く点々といる風景が印象的だった。キャナルシティーは東京にもよくある複合施設で地元の人がデートや家族で遊ぶのにいい感じの所。シアターやブランドショップ、ラーメンスタジアム、アイスクリームショップなどがある。

そんな所にひとりでいてもしょうがないことに気づき(笑)、そのまま引き返すように天神に歩いて戻り、三越から歩いて5分程のところにある大名というファッション系のショップや雑貨屋などが並ぶ街を歩いた。これまたひとりで歩くようなところではなかった。(笑)

少し早いがランチに寄ったのは、テレビなどでも御馴染みの三越のそばにある「ひょうたん寿司」。安くて旨く行列ができることでも有名な店。開店は11時30分。その約20分前に行ったが既に5人の常連らしき先客の姿。オープンする頃には20人程になっていた。

広めのカウンター席に座る。カウンターには6人程の板前さんの姿があり元気な声が店内に響き渡る。ほとんどのお客さん(多分地元の人)がわずか1,000円のひょうたん寿司(にぎりのセット)を頼んでいる。1,000円の寿司は随分と安いのでそれは遠慮しようと思っていたのだが…、急遽変更しそれにした。(笑)

寿司は、三角のネギトロ巻きに始まり、マグロ、イカ、サーモン、ホタテ、ヒラメ、甘エビ、山芋巻きなどが続いた。にぎりよりもネギトロ巻きと山芋巻きが美味しかった。ここは地元の人が安くそれなりの寿司をそれなりの量楽しむにはいい店。もし地元にこの寿司屋がありわずか1,000円でこの寿司ランチが食べられるなら最低でも毎月必ず行くと思う。地元の人には嬉しい店だ。

昼過ぎから3時間程の仕事を終え、天神に戻ってきた。さてと今度はとんこつラーメン。一風堂、一蘭、長浜ラーメン…。どうしようか…。一蘭は1ヶ月前に東京の上野で食べて感激したのでまた行きたかったが…、ここは4年前くらいに横浜のラーメン博物館で食べて以来の一風堂に決めた。

大名にある一風堂の本店は、夕方の5時だというのにお客さんは程よく入っていた。本店にしかないと聞いていた「かさね味(700円)」を注文。メニューに創業からの歳月と出逢い、想いをかさね合わせてつくったからかさね味と書かれていた。

隣の20歳前後の男は、ラーメンと一緒にごはんの大盛りをガツガツかき込んでいる。そして男が当たり前のように替え玉を頼んだ頃、注文したかさね味が登場。まずはスープが絶妙に旨い。チャーシューもトロトロ…。さすがに全国的に人気でカップラーメンにまでなる店の味。麺はかなり上品。4年ほど前に横浜のラーメン博物館で食べた時と怖いくらいに全く同じ印象だった。

ここはスープが特別美味しい。一風堂は全国に30店以上もある大人気のラーメン店という事実。そんなことを思っていると、隣の男が今度はライスのお替りを頼んだ。ライス二杯目?それとも三杯目?

僕も負けじとメニューにあった「めんたいこご飯」を頼んだ。3年前に博多駅の地下にある小さな食堂で食べたことがあった。ごはんの上にめんたいこがのっかったシンプルなもので結構うまかった記憶があったからだ。しかし、福岡の人には「何それ?」と、言われたっけ。メニューとしてまだ市民権を得ていないらしい…。

一風堂のめんたいこご飯は、ごはんの上にキャベツ、マヨネーズ、玉子がかぶさり、最後にめんたいこがちょこんとのっかったすごいご飯だった…。まあ…その…組み合わせどおりのすごい味でした。(笑)10代の頃だったら喜んで食べたと思う。

会計に向かうと隣の男がまた替え玉を注文する声が背中越しに聞こえた…。彼は筋金入りの一風堂ファンらしい。

中洲の屋台外は相変わらず寒かった。ダウンジャケットのぬくもりに包まれながら、夕暮れ時の中洲をブラブラ歩く。ラーメン、焼き鳥、天ぷら、おでん…と、既にいくつもの屋台が出ており、赤く染まる提灯がなんともいい感じでようやく旅気分に浸れた。

(07年3月:旅々旅人)
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