旅々たびたび
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桜島
桜島を見ながら、ぶらり鹿児島時間。  
鹿児島の街並
黒豚のしゃぶしゃぶ 朝一の刺し身定食
鹿児島名物 両棒餅
 1:鹿児島の街並
 2:黒豚のしゃぶしゃぶ
 3:朝一の刺し身定食
 4:鹿児島名物 両棒餅
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[アクセス]
鹿児島中央駅前ホテル→(タクシー:約15分)→中央卸売市場→市場内・市場食堂→(徒歩:約15分)→ドルフィンポート→(徒歩約:25分)→ホテル→市電・鹿児島中央駅前駅→(路面電車:約9分)→市役所前駅→(徒歩:約40分)→城山・展望台
鹿児島中央駅アミュプラザ鹿児島内「いちにいさん」→(タクシー:約15分)→中川家→(中川家すぐ前)→磯海水浴場→(タクシー:約10分)→港付近・ドルフィンポート
[関連サイト]
■鹿児島県総合観光サイト
■市場食堂
鹿児島市城南37(中央卸売市場内)
TEL:099-224-9804
■いち・にい・さん(黒豚しゃぶ)
アミュプラザ鹿児島店
鹿児島中央駅アミュプラザ鹿児島5F
TEL:099-252-2123
■中川家(両棒餅の元祖)
鹿児島市吉野町磯9673
TEL:099-247-5711
[旅行手配内容]
ANA超割(ANAサイト)宿泊(じゃらん):約50,000円(2泊3日)
※熊本含む全費用

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天気予報では朝から雨の予定だったが、嬉しくも晴れ。ホテルを出るとまるで沖縄のようなモワァ〜ンとした南国の空気を感じた。言葉の感じもそうだけど鹿児島と沖縄はどこか似ている…。ホテルの前からタクシーで向かったのは、港近くにある中央卸売市場。市場内にある「市場食堂」で朝ごはんを食べるためだ。市場のある街に泊ると、そこの市場で朝ごはんを食べることが多い。

時計を見ると朝の7時頃。まだ空いている大きな道路をスイスイ走る。どこかの交差点を左に曲がると、突然、タクシーのフロントガラスに朝陽を浴びた桜島の姿がドドドーンと映った。う、うつくしい…。街中を走っていて、突然大きな桜島が見える風景はなんだかすごい。

約15分。市場入口の守衛室の前でピタッとタクシーが止まった。守衛さんに市場食堂を聞くと、
「あそこ!」
と、すぐ近くにある小さな食堂を指差した。のれんには大きく市場食堂と書かれていた。
「ありがとうございます」
ガラガラとドアを開けて入ると、市場で働いているらしい男の人たちがガツガツと朝ごはんを食べていた。

ひとりカウンター席に座り、「刺し身定食」を頼んだ。テーブルに置かれた漫画を見ながら待っていると、お店のご主人と年配のお客さんが何やら大きな声で話をしているが、さっぱり理解できなかった…。間もなくドデンと現れたそれは、朝ごはんのイメージからは遠くかけ離れた、迫力のある刺し盛りであった。

「これはすごい…」
アツアツのごはんと味噌汁。イカ、甘エビ、アジ、カンパチ、シロダイなどの魚を順に食べていく。見たこともない赤い魚は、聞くとかろうじてアカオビハナダイであることが分かった。カウンターのおとうさんの方言が強くて理解できず、隣にいたおかあさんが通訳してくれた。(笑)あたたかい海を泳いでいる魚なので、弾力のあるプリプリした身で沖縄で食べるイラブチャー(ブダイ)の刺し身を思いだした。

お店を出ると、「セリの始まりを告げる」アナウンスが市場内に流れた。中央卸売市場には、鹿児島湾はもちろん、大隈半島、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美大島などからもドサドサ魚が集まって来ると聞いた。

朝の港市場を出てプカプカと無数の小さな漁船が浮かぶ港を歩く。そのまま海ベリを歩いていくと大型のフェリーが停泊している港に出た。屋久島や種子島へ向かう船の玄関らしい。ちょうど朝の静かな海へ向けフェリーが出て行くところだった。たらふく朝ごはんを食べた僕は、そのままホテルまで歩くことにした。

鹿児島の街並少し歩くと、すぐに繁華街へ入った。突然現れた西洋風の大きな建物は、山形屋という百貨店。通勤・通学の時間帯らしく路面電車やバス、車が忙しく走り回る。そして思っていた以上に都会で驚く。人口60万人ほどの街らしいがもっともっといるかのように街は栄えていた。

途中通り過ぎた加治屋町(かじやまち)は、西郷隆盛、大久保利通、第8代内閣総理大臣の山本権兵衛、東郷平八郎などが生まれた町である。こんな小さな一角からそれだけの人が生まれるとは奇跡的である。屋上に観覧車が回る鹿児島中央駅近くのホテルまで、真夏のような陽射しが降り注ぐ道を30分近くかけて歩いて帰った。

ホテルで一休みした後、ホテルのすぐ側を走る路面電車に乗り、市役所前駅で降りた。城山という高さ107m程の山の展望台へ行くためだ。城山はあの西郷隆盛が西南戦争で自刃した最後の地でもある。わずか107m程の低い山だから展望台はすぐであろうと思っていたら、ジグザクに作られた道を歩くため、頂上まではかなりの時間と体力を要した。約30分近く歩き、汗だくになりながらようやく頂上へ辿り着くと、しばらく感じたことがなかった達成感をズシリと感じた。いい感じ。

桜島そして展望台からは、鹿児島の街並みの向こうに青い海と桜島の姿が美しく見えた。素晴らしい!桜島は雲の帽子をかぶっている。街や港から見る桜島もいいが、ここから見る桜島はまた格別である。苦労して歩いてきた影響も少なからずあるだろうが…。

展望台には、登って来る時は見かけなかったお年寄りの方や女性達が何人もいた。おや?と思い、展望台付近が書かれた看板を見ると、なんと、頂上のすぐ近くまで運んでくれるバスがあるではないか…。鹿児島中央駅から出ているカゴシマシティービューという観光バスらしい。
あらら…。(笑)
まあ、しかしいい体験ができ嬉しく城山を後にした。

昼ごはんに入ったのは、鹿児島中央駅アミュプラザにある「いちにいさん」という黒豚しゃぶのお店。鹿児島市内に住む(し)さんに教わったお店。なんでも黒豚をそばつゆで食べるらしい。ピンク色のきれいな黒豚を軽くしゃぶしゃぶし、ゆず胡椒とねぎがたっぷり入ったそばつゆにつけガブリ。うまい!あっという間に一皿を一気に平らげた。

食後のデザートを食べに訪れたのは、これまた地元の(し)さんに教わった両棒餅の「中川家(なかがわや)」。鹿児島中央駅からタクシーで15分ほどの海岸沿いにあるお店。海の家のような店内からは、やはり桜島が見える。そしてすぐ下は磯海水浴場で海と砂浜が広がっていた。

焼きたてのお餅に、味噌とザラメを煮詰めたタレがたっぷりかけられ、食べやすいように竹串が二本刺さったものが両棒餅(ぢゃんぼ餅)。このお店がその元祖。なんだか懐かしい故郷の冬の焼餅を想い出しながら、素朴な甘さのお餅を、畳で足をのばしてのんびり楽しんだ。

お店を出て、そのまま砂浜へ降り、風を感じながらブラブラ歩いた。もう10月だというのに、ビキニ姿の若い2人の女性が砂浜に寝転んだり、海で泳いでいる姿にちょっと驚いた。しかも上の水着をとっているようにも見えたが気のせいだろうか……。(笑)

その後、朝も歩いた港へ行った。桜島へは、わずか15分程(150円)でフェリーで渡れることを知っていたのだが、富士山のそれと同じく、少し離れて楽しむものだと判断し、渡るのはやめた。

港に新しくできたらしいドルフィンポート何にある、鹿児島県内の焼酎などを取り揃えた「薩摩酒蔵」で、鹿児島の地ビール「SATSUMA BLACK」を買った。さつまいも、麦芽、ホップが入ったビール。二階のウッドデッキに上がり、桜島を見ながらゴクゴク飲んだ。うまい…。この日、何度も見た桜島だが、夕暮れ時はまた違う表情を見せていた。

(06年10月:旅々旅人)
 
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