旅々たびたび
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小浜島・はいむるぶし
南の島の楽園。  
シュガーロード
トゥマールビーチ ちゃんぽん丼
西表島展望大浴場
 1:シュガーロード
 2:トゥマールビーチ
 3:ちゃんぽん丼
 4:西表島展望大浴場
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[アクセス]
石垣島・離島桟橋→(高速船:約25分)→小浜港→(送迎バス:約10分)→はいむるぶし(ホテル)→(レンタルバイク:約5分)→シュガーロード→(バイク:約5分)→シーサイド→(バイク:約7分・徒歩:約7分)→大岳→(バイク:約10分)→細崎→(バイク:約15分)→トゥマールビーチ
[関連サイト]
■美ら島物語-小浜島
■シーサイド
竹富町小浜2565
TEL:0980-85-3124
■ヤマハリゾートはいむるぶし
竹富町小浜2930
TEL:0980-85-3111
沖縄方面の名物

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小浜島を知ったのは、NHKの朝のドラマ「ちゅらさん」。中でも特に小浜島と沖縄本島のシーンが好きだった。シーンが東京になると、どこか現実的な匂いが邪魔をして、途中で見るのをやめたっけ…。沖縄独特のイントネーションがやさしくてほのぼのとして心地よかったが、沖縄の人に聞くとかなり不評だった。(笑)
「あのイントネーションはおかしい…」って。

初めて訪れたのは11月。(2度訪問)小浜島は、石垣島の離島桟橋から出ている高速船でわずか25分。その高速船がゆっくりと近づいた小浜港は、今にも雨が落ちてきそうなグレーの世界。そこに南の島というイメージはまるでなかった。南の島は晴れてなきゃ…。小浜港で待ってくれていた今宵の宿「はいむるぶし」の送迎バスに乗り、ホテルへ向かった。

小浜島のある八重山諸島の宿泊は、はいむるぶしのようなリゾートホテルか沖縄独特の民宿かに大きく分かれるが、その選択により旅気分は随分と変わる。楽しみ方が全く違うのだ。それぞれに良さがありそれぞれに楽しめるのだが…。リゾート気分を味わいたいならリゾートホテルがいい。島気分や島時間を味わいたいなら民宿がいい。

はいむるぶしはいむるぶしに着いたのは11時過ぎ。まだチェックインには早いので荷物だけ預けレンタルバイク(原付:1時間700円)で島を走ってみることにした。空も少し明るくなり天気はどうやら回復に向かっているようだった。

シュガーロードガイドブックをバイクのカゴに入れ、まず訪れたのは、両側にサトウキビ畑が続くシュガーロード。細い農道がまっすぐにグィーンと、島の中央にある集落へ向かって伸びている。そこを風を切って駆け抜ける。きもちいい…。途中、牛や馬にも出会った。

昼ごはんは、シーサイドというおかあさんと娘さん二人で営んでいる店に入った。メニューを見ると郷土料理と一般的な料理が豊富に並んでいたが、初めて目にした「チャンポン丼」を頼んだ。ものすごい量のごはんの上に、ポーク(ランチョンミート)が入った野菜炒めを、卵でとじたものがどっさり。すごいボリュームだが、独特のポークの味わいが丼ぶり全体の旨みを盛り上げていてめちゃめちゃ美味しかった。ポークの虜になりそう…。

集落シーサイドのある村内という集落内は、赤瓦屋根の沖縄の伝統的な家並みが続く静かな静かな空間。まるで時間が止まっているかのようであった。元々は西表島の古見(こみ)から移住してきたと聞いた。

こはぐら荘集落内には、ちゅらさんの実家のモデルとなった「こはぐら荘」もある。あくまでもモデルであり、どなたかがちゃんと住んでいる民家。この静かな集落は、バイクでブンブン通るような場所ではなかった…。失礼致しました。

細崎集落から約5分。バイクを降り、小浜島で一番高い標高99mの大岳(うふだき)に登ると、展望台から小浜島の最西端の細崎(くばざき)、西表島、無人島の嘉弥真(カヤマ)島も見えた。中でも気になったのが細崎だ。くぃーんと、美しいラインを描きながら突き出たあの先端まで行ってみたい。そう思い、原付バイクで向かった。小浜島は、なんと信号がひとつもない。それがどれだけ快適で素晴らしいことかを思い知った。自由っていい…。横断歩道は小学校前に一つある。もちろん勉強用に。

思ったよりアップダウンが続いた道の先に細崎の集落があった。元々沖縄本島の糸満出身の海人(うみんちゅ)達が移り住んだらしく漁師町といった感じ。網を手入れるする人の姿が印象に残った。海には漁船がプカプカ。細崎付近ではウムズナー(ムンチャー)と呼ばれる拳よりも小さく足の長いタコが捕れることも聞いた。その炒め物を石垣島の島料理屋で食べたが、酒のつまみに最高だった。

トゥマールビーチシュガーロードをさっきと逆に走りながらトゥマールビーチの入口でバイクをとめた。オフシーズンのせいか、広大なビーチにたったひとり…。残念ながら曇り空なので本来の美しい色の海ではないのだろうが、見る分には十分楽しめ、しばらくゆるゆると過ごした。

はいむるぶしに戻ると、まるで別世界に感じた。素朴な本来の小浜島とは違い、リゾートな雰囲気がいっぱい。やわらかいカーブを描きながら続く緑の芝生。美しく並んだスマートな椰子。赤瓦屋根と白い壁のいくつもの建物。坂道の向こうに広がる青いプライベートビーチ。おまけに、放し飼いにされたアヒルやクジャクなどが平気でウロウロしている。案内された部屋もコテージタイプの広々とした部屋でリゾート気分は一気に盛り上がった。

夕暮れ時に、敷地内の離れにある西表島展望大浴場へ向かうと、
空がなんともきれいな薄い紫色に染まり、絵に描いたような南国の楽園の風景が視界いっぱいに広がっていた。かなり感動的な風景だった。デジカメでちゃんと撮ったつもりが、こういう色合いはまるで撮れないことに気づいた…。

西表島展望大浴場ガラス窓の向こうに雄大な西表島が見える大きな風呂に、思いっきり足を伸ばしてつかった。清潔でひろびろ。ちょっと熱めの湯もいい。旅先の大きな風呂はほんとに気持ちがいい。シティーホテルのユニットバスでは絶対に味わえない気分。

シーサイドレストランさてと晩ご飯。部屋の引き出しにあった案内からチョイスして、はいむるぶし内にある、プールサイドレストランのむるぶし焼バーベキューに決めた。と言ってもプールサイドのそばの広場でみんなでバーベキューをするのではなく、洗練され洒落たレストランで無煙のロースターで焼くスタイル。

バーベキューキンと冷えた中ジョッキのオリオンビールが気絶しそうなくらいうまかった…。そして、牛ロース、豚トロ、ポーク、海老、カンパチ、イカ、ゴーヤーなどをたっぷり頂いた。うーん、これは美味しい。店内の内装、サービス、料理の味わい…。人口約550人の南の島にいるのを忘れてしまうような、ひと時であった。八重山諸島では民宿に泊ることも多いが、たまにはこんな沖縄時間もいいとしみじみ感じた。

ロビーコンサートレストランを出るとロビーに用意された椅子で多くの宿泊客がゆたーとしていた。はいむるぶしは、つちだきくおという「ちゅらさん」にも学校の先生役で出ていた本職は歌手のロビーコンサートをほぼ毎日やっている。(20時〜21時)歌よりもトークの方が盛り上がったが、全体的に想像していたよりもうんと素晴らしく、ギターをひきながら歌う、オリジナルの曲や「涙そうそう」、「花」に酔いしれた。バーで軽く一杯泡盛の水割りを飲んだ後そのままベッドに倒れこんだ。

クジャク翌朝。窓ガラスをコンコンとする音で目が覚めた。なんだなんだ。ホテルの人だろうか…。庭に面した大きなカーテンをゆっくり開けると、そこには一羽のクジャクの姿が…。

(05年11月:旅々旅人)
 
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