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金閣・鹿苑寺(ろくおんじ)
金閣寺、銀閣寺、南禅寺へひとり旅。  
銀閣寺
南禅寺 三門 哲学の道
京都名物 ゆば料理
 1:銀閣寺
 2:南禅寺 三門
 3:哲学の道
 4:京都名物 ゆば料理
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[アクセス]
京都駅→(市バス101系、205系:約45分)→金閣寺道(バス停)→(徒歩:約5分)→金閣寺
金閣寺→(タクシー:約20分)→銀閣寺→哲学の道(徒歩:約1時間)→南禅寺・天授庵
[関連サイト]
■金閣寺(鹿苑寺)
北区金閣寺町1
市バス金閣寺駅より徒歩約5分
■銀閣寺
左京区銀閣寺町2
市バス銀閣寺駅より徒歩約5分
■南禅寺
左京区南禅寺福地町86
地下鉄蹴上駅より徒歩約7分
■天授庵(南禅寺の塔頭)
左京区南禅寺福地町86-8
地下鉄蹴上駅より徒歩約7分
■本家生ゆば料理 松山閣
下京区烏丸通塩小路下ルJR京都伊勢丹11F
TEL:075-342-0070
[旅行手配内容]
新幹線(JR緑の窓口):約35,000円(全費用)
京都方面の名物
 

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世界遺産という言葉にどこか惹かれる。日本なんとか三○○と言われる根拠のないものとは明らかに違う歴史的背景と地球規模での想いが込められているからだろうか…。学生時代の修学旅行で、なんとなく行った覚えがある金閣寺銀閣寺も1994年に世界遺産として登録された。(古都京都の文化材17社寺・城)

そんな両寺に、もう一度、訪れてみたくなった。絵や建築物のような芸術は歳を重ねてからその素晴らしさに気づくことが多いものだ。学生時代は連れて行かれるままにボンヤリ見てたんだろう。笑っちゃうくらい何も覚えていない。ホントは家族で行きたかったが、京都の旅は、歩く…。今回のコースは2歳の子どもを連れて行くには何かと酷であるため、ひとり旅にした。家族とはまた別のコースの時に来よう。

季節は11月の下旬。お昼前の11時に京都駅に着いた。昼食にお邪魔したのは、京都駅に隣接する伊勢丹11階にある、ゆば料理の店「松山閣」。店内の大きなガラス窓からは、京都タワーを前に京都の街並みが見渡せる。

畳の小上がりにひとり座り、ビールをちびちびやりながら昼限定の「ゆば桶膳:2835円」を贅沢に頂く。1日30名限定のコース料理。くるみ豆腐と生ゆばのお造り、ゆば桶、ゆばしんじょう、ゆばちりめんが乗ったご飯と赤だし、デザートが順番に運ばれてくる。最後のデザート「くみ上げゆばの黒蜜がけ」に至るまで、全てにゆばが使われたゆばづくしの料理で、なかなか味わい深く楽しめた。

京都駅から、金閣寺まで行く市バス(220円)に乗り込んだ。地図で見ると20分くらいに見えたが実際、45分程もかかった。遠い…。おまけに座れず、さらにドラマチックな運転で揺れる揺れる…。たのんますよ運転手さん…。ブレーキを優しく踏めばいいだけですぞ…。金閣寺道(バス停)に着いた頃には、既にやや疲れ気味であった…。しばらくバスは乗りたくない…。(笑)

金閣寺やっとの思いでバスから脱出すると、薄手のジャンバーを着ていられないくらいの暑さが待っていた。辺りを見回すと圧倒的に外国人の姿が多い。受付で400円を支払い、入口らしき門をくぐり少し歩いた先に、黄金に輝く金閣寺の姿があった。

おぉぉ…、素晴らしい…。過去に来たことがあるのが嘘のように新鮮な衝撃を受けた。鏡湖池(きょうこち)に美しく浮かぶその姿は、なんだか神々しくもある。直線で区切られた世界にスーっと入った二層の屋根の曲線がなんとも魅惑的。金閣寺の裏手から少し上がった場所にあるかつての茶室「夕桂亭」付近から庭園の紅葉が楽しめた。

元々この地には、鎌倉時代に西園寺公経の別荘「北山第」があったが1397年に足利3代将軍「足利義満」が譲り受け、金閣寺(当時は山荘北山殿と呼ばれる)を中心とした庭園を造り、政務までも行っていたことを知った。1950年の放火により炎上。現存する金閣寺は1955年に再建されたもの。正しい名称は、鹿苑寺(ろくおんじ)。

さてと、次は銀閣寺。金閣寺から銀閣寺まで行くバスも出ているのだが…、待ち時間の無駄や金閣寺へ来た時のあまり嬉しくないバスの時間を思い出し…、目の前にとまっているタクシーに吸い込まれるように乗った。どこにでもあるような街並を快適に駆け抜け約20分程で銀閣寺周辺に着いた。バスだと多分220円だが、タクシーだと1800円。お高くついたが今日はしょうがない…。

銀閣寺は金閣寺よりもさらに、初めて来たかのように驚いた。困ったほど全く覚えていなかった…。1482年に足利8代将軍「足利義政」が、祖父にあたる足利義光の金閣寺(北山殿)にならい銀閣寺(当時は山荘東山殿と呼ばれる)を造った。基本的に金閣寺とよく似た構造であるが、深い茶色と白がやわらかく調和し、実に趣がある。応仁の乱後の経済状態の問題で銀箔にできなかった話は有名だが、このままの方がいいと思うなぁ。実に美しい。

銀閣寺そして、足利義政が生涯をかけて造ったと言われる庭園も素晴らしかった。ちょうど紅葉の季節で展望所から見える秋の風景に、心が安らいだ。紅葉を前面に銀閣寺を中心とした庭園、その向こうに京都の街と山並みが静かに広がっている。なんだか絵を見ているようだ。展望所を下りながら庭園をぐるりと回り、最後に銀閣寺を裏側から眺める形になったのだが、かなり老朽化が進んでいるように映った。銀閣寺は俗称で、正しくは東山慈照寺(じしょうじ)。

哲学の道銀閣寺を後にし、ぶらぶらと哲学の道と呼ばれる道を歩いた。紅葉でも知られる南禅寺へ歩いて行くことにしたのだ。地図で見るとかなりありそうだが、それでも30分もあれば着くだろうと思っていた。同じような目的で歩いている人も沢山いるし…。目の前には、和服姿のカップルの姿も。絵になるねー。

桜の名所
としても知られる哲学の道は、恐ろしく長く続く。クタクタになりながら南禅寺に辿り着くと、1時間近くもかかったことに気づいた。ひぇー。歩くのがよっぽど好きな人でない限り、このコースを歩き切るのは、その後の旅に相当影響がでるだろう。あのカップルは大丈夫だっただろうか…。京都でフラレた経験があるもので…。(笑)

そして驚いたのが南禅寺の人の多さ。観光バスがジャンジャン狭い道を行き来し、大量の観光客をどしどし運んでくる。すごい…。南禅寺は、約700年前に開創され、京都五山の最高位の禅寺として栄えたそうな。三門の手前に見えた「天寿庵」から楽しんでみることに。拝観料が500円と高いのには何か理由があるのだろう。
少し歩くといきなり、真っ赤な紅葉が飛び込んできた。
「うわぁー!すごーい!」
と、たまたま一緒に入ったカップルと僕で思わず叫んだほど強烈な風景だった。本堂前庭の紅葉だ。本堂に腰掛け、やわらかい風を感じながら、紅葉を楽しんだ。なんだか見ているみんなが幸せそうだった。紅葉の力ってすごいんだねー。

本堂には残念ながら入れなかったが、本堂の裏にある書院南庭の紅葉もまた素晴らしかった。ゆっくりと前を歩く外国人夫婦とちょっとした撮影会になった。彼らは、池に映る紅葉をひざまつきながら丁寧に撮っていた。

南禅寺 三門天授庵の先に、堂々たる姿でそびえ建つのが高さ約22mの三門。デカイ…。拝観料500円を払うと三門の楼上に上がれ、京都の街並みを堪能できる。そんな三門を見上げていると、観光客のおばさまグループに撮影を依頼される。ひとり旅をしていると結構よくある。

水路閣本堂を通り過ぎ、赤レンガのアーチが美しい水路閣の奥にある、静かな南禅院(拝観料300円)の庭園を歩いてみた。しっとりとした庭で、気持ちもしっとりするのであった。2001年夏のJRのCMにも登場した庭である。

この日の南禅寺は、テレビの撮影が入っていて、三門から本堂へ続く道に大きなライトが当たっていた。そして、その道には真っ赤に色づいた無数の落ち葉がちりばめられ、いい感じに演出されていた。まだまだ落ち葉には早い季節だが…。来年の今頃、この風景が恐らくテレビで流れているのだろう…。

「そうだ 京都、行こう。」って。

(06年11月:旅々旅人)
 
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