旅々たびたび 旅行でも行こうよ。
もくじ旅行記旅風景今、これが旬名物を食すお問合わせホーム
<<前のページに戻る
森林公園・ルピナス畑
森の中に広がるルピナス畑  
滑川・森林公園
久喜・なごみ(天然温泉) 森林公園内のバス
白岡・もちもちの木(行列ができる中華そば店)
 1:滑川・森林公園
 2:久喜・なごみ(温泉)
 3:森林公園内のバス
 4:白岡・もちもちの木(行列のできる中華そば店)
詳細地図へリンク
>>詳細地図(Googlemapリンク)
[アクセス]
北区→(車:約1時間)→白岡町・もちもちの木(中華そば店)→(車:約1時間15分)→滑川町・森林公園中央口→(徒歩:約15分)→ルピナス畑
森林公園→(車:約1時間)→久喜市・なごみ(天然温泉)
[関連サイト]
■国営武蔵丘陵森林公園
埼玉県比企郡滑川町山田1920
TEL:0493-57-2111
>>園内地図
■天然温泉・森のせせらぎ なごみ
埼玉県久喜市江面1574-1
TEL:0480-22-1705
■もちもちの木(中華そば)
埼玉県南埼玉郡白岡町西5-1-6
TEL:0480-92-7176
[旅行手配内容]
自家用車で移動のため特に無し:約3,000円(全費用)
埼玉方面の名物
[スポンサードリンク (詳細)

ルピナスの花が一面に広がる風景が埼玉でも見られる。そんな嬉しい情報を入手して、週末に家族で行ってみることにした。ルピナス[和名:昇藤(のぼりふじ)]は、ずっと北海道の富良野あたりでしか見られない花と、勝手に思い込んでいた…。ルピナスは、春から初夏にかけて咲くマメ科の花。

もちもちの木しかし、そこへ行く前にどうしても寄っておきたい店があった。カップラーメン(明星食品)にもなった中華そばの店「もちもちの木」だ。白岡町にあるその店は、埼玉の久喜市にある妻の実家へ行く途中、必ず前を通るのだが、行列のなかった日は一度も記憶にない。まぁ、すんごい店なのだ。「また並んでるよ」と、言いながらいつも通り過ぎていたが、この日は覚悟を決め並んで食べることにした。家族も犠牲にして…。

真夏のような暑さの中、約30分も並んだ後、冷房がキリリと効いた店内のカウンター席に座る。注文したのは中華そば(中)。妻はつけ麺。大きな丼に濃い目の茶色のスープが全面的に覆われ麺が見えない状態で現れた。それにしてもすごい色合い。まずはスープ。猛烈に熱いが、うまい…。カツオの風味が強烈。この濃厚なスープに溶け込んだ細麺もまたモチモチとうまい。メンマもとびきり美味しかった。

つけ麺しかし、あまりにもスープが濃いため、最初は良かったがスープは半分以上残してしまった。すみません…。妻が頼んだつけ麺は、ゆず風味で三つ葉が浮かんだスープとモチッとした中太麺が楽しめた。モチッとした麺は二歳の子供にも好評であった。しかし、つけ麺よりもパンチのある中華そばの方が好きだなぁ。また食べたい。スープはほどほどにして…。

妻のおかあさんを迎えに久喜の実家へ車を走らせる。その間もずっと、カツオの風味が口の中で漂っていた。おかあさんと合流し、いざ滑川町の森林公園へ向かう。ナビをセットすると約1時間の表示。妻とおかあさんを驚かせようと思って、詳しく話をしていなかったが、いざ森林公園へ着くと、
「なんだ、森林公園。来たことあるよー!」
と、言われてしまった…。妻もおかあさんも埼玉生まれの埼玉育ち。森林公園は埼玉の人には馴染みのある行楽地なのであった。

森林公園驚かせる作戦は失敗となったが、ルピナスの畑は知らなかったらしい。なんせこの森林公園は巨大なのだ。総面積が304ヘクタールもあるから全てを見て回るのはかなり大変。入園料は大人400円。子供(小・中学生)80円。ルピナスの畑には中央口か西口から入るのが近い。北口や南口から入ると、かなり遠いのでご注意。


★印の付近がルピナスの畑(公園・庭園樹見本園)


両脇に背の高い木々がそびえる道をブラブラ歩きながら初夏の香りを味わう。ふと、何やら音が聞こえてきた。振り向くと木の切り株をデザインした3両編成のかわいらしいバスがゴトゴト近づいてくる。園内を回っている有料のバスらしく窓もなく気持ちよさそうだ。しかし、やはりこういった森林公園は歩いて自然を感じたい。だから我が家は歩き続けた。

中央口から約15分。ルピナスの花が視界いっぱいに広がる場所へ出た。白、赤紫、青紫、ピンクの無数のルピナスがクリスマスキャンドルのように直立して並んでいる。想像していたよりもはるかに美しく、まるで絵本の世界に紛れ込んだかのような錯覚に陥った。初夏の陽射しが木々の間から所々にあたり、幻想的な風景をさらに演出していた。

ルピナスの畑

そんなルピナスの畑をのんびり歩いていると、突然息子が軽い腹痛に襲われ、現実に戻った。6月前半のこの日は、100万本のカモミールも見頃と聞いており、そこも行ってみたかったがあきらめた。息子を抱き、来た道をスタコラ歩いて帰った。森林公園はサイクリングもできるので、息子が自転車に乗れるようになったらもう一度来てみよう。

***

車で妻の実感の久喜へ向け駆け抜ける。窓からは、トラクターで田植えをする風景が何度も見えた。水のはられた田んぼが午後の光にキラキラと輝き美しい。収穫直前のビール麦の畑も見える。実家に着く頃には息子の腹痛もすっかりおさまっていた。家族を実家で降ろし、ひとり久喜にある天然温泉「なごみ」へ向かった。車で約5分と劇的に近い。塩釜のサウナや露天風呂もあるナトリウム塩化物温泉(大人:700円)。時々家族と離れて一人になりたい時に訪れている場所でもある。

ひとりになる時間は、やはり大切。家族がいてもそれは同じ。自分を大事にしてこそ家族も大事にできるというものだ。大きな湯舟で手足をだらりと伸ばし、ゆったり湯に任せる。ふぅー。掛け流しのにごり湯は、なめるとかなりしょっぱく温泉らしくていい。湯の中で寝そべり、上を見ると真っ青な空だけが映った。こんなに近い場所でこんなに非現実な空間を楽しめるのはすばらしい。
なごみ湯 八角風呂 内風呂

塩釜のサウナで汗をたっぷりかき、身体を洗いサッパリした後、実家へ戻る。そして、よく冷やされたビールをグビグビ流しこむ。温泉を出てわずか5分後にビールが飲めるのは運転手にとっては素晴らしくシアワセ。しばらくすると、おかあさんの手料理が運ばれてくる。夕方のテレビを見ながら、それをつまみに、どしどしビールを流し込む。それが最高の時間なのだ。

(07年6月:旅々旅人)

 
     
 

Copyright(c)tabitabi.All rights reserved.