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大阪・通天閣
大阪こてこて食い道楽の旅。  
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[アクセス]
日本橋駅→(地下鉄千日前線:約4分)→鶴橋駅→(JR環状線:約5分)→大阪城公園→(徒歩:約10分)→大阪城→難波・道頓堀
難波駅→(地下鉄千日前線:約6分)→鶴橋駅→(徒歩:約1分)→風月→鶴橋駅→(地下鉄千日前線:約4分)→日本橋駅→(地下鉄堺筋線:約2分)→恵美須町 →(徒歩:約1分)→通天閣
[関連サイト]
■大阪・OSAKA-INFO
大阪観光コンベンション協会HP
■大阪城天守閣HP
■通天閣・新世界
新世界商店会連合 協議会
■お好み焼き・風月(鶴橋本店)
大阪市天王寺区下味原町2-18
TEL:06-6771-7938
■たこ焼き・会津屋(ナンバ店)
大阪市中央区難波5丁目 なんなんタウン5号店
TEL:06-6649-7708
■たこ焼き:本家 大たこ
大阪市中央区道頓堀1-5-10
TEL:06-6211-5223
■串カツ・どて焼:やまと屋
通天閣南本通り商店街
TEL:06-6644-4105
[旅行手配内容]
新幹線(JR緑の窓口)宿泊(じゃらん):約38,000円(全費用)
大阪方面の名物

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元々「坂(さか)」と呼ばれていた町に、という文字を重ね「大坂」と改名したのはあの豊臣秀吉。(後に大阪と改称)大阪は秀吉が政治や商売の要所として目をつけ、街作りを行った場所でもある。

***

季節は11月の後半。約10年ぶりの大阪の朝は、難波近くのビジネスホテルで迎えた。部屋の窓が、すりガラスで外が見えない時間を長く過ごしたせいか、ホテルで朝食を食べる気になれず、少し早目にホテルを出た。外に出ると冬の始まりらしく空気がピリッと肌寒い。空には申し分のない晴れ間が広がっていた。

日本橋駅から地下鉄千日前線に乗り込み向かったのは、大阪城の最寄り駅「大阪城公園」。一度、秀吉の城である「大阪城」を見ておきたかった。電車内は通勤の時間帯だが極端には混んでいない。なぜか大阪の人のファッションは派手なイメージを勝手に持っていたが意外とかなり地味なことに気づいた。鶴橋駅でJRの大阪環状線に乗換えて間もなく、「大阪城公園駅」に着いた。

大阪城自動販売機で買ったあたたかい缶コーヒーを飲みならが、大阪城公園内の、美しく色づいた銀杏並木が続く道を歩く。時々ジョギングをする人とすれ違う。大阪城ホールに近い青屋門から入ると、天守閣の姿が飛び込んできた。うつくしい…。

ちょうど紅葉の季節で、内堀に沿って続く銀杏やモミジ、ケヤキなどの木々が赤や黄色、オレンジ色に色づいている。その紅葉から突き出る形で朝陽を浴びた天守閣が静かに鎮座していた。いやはや、これほどまでに美しいとは…、驚きである。

天守閣から天守閣のてっぺんから見下ろすと、大阪城公園の紅葉の美しさに、またまた感嘆の声を上げた。すごい!春は、約4500本のが楽しめるという。大阪城の周りには想像以上に美しい風景が広がっていた。感動。

大阪城は豊臣秀吉が1583年に築城。秀吉没後の豊臣軍と徳川軍との戦い「大阪夏の陣(1615年)」により落城。その後、徳川2代将軍秀忠により再築城されたが、1665年に落雷により焼失。現在の三代目天守閣は、1931年に大阪市民多数の浄財をもとに「大阪夏の陣図屏風」の豊臣時代天守閣図をモデルに復興されたものと、天守閣入口の看板に書かれていた。

なんと大阪府民の方の寄付により造られたのであった…。感動的。しかし…、あの小さな屏風の絵を基に再現されたものなので、なかなか難しい再現であったように思う。これを秀吉の大阪城と受け入れるにはかなり悩ましい…。これは大阪府民の方の思いが込められた新しい大阪城風の博物館だ。鉄筋コンクリート8階建。全階が展示フロアであった。

大阪城に来てからずっと気になっていたが、観光客のほとんどが、どうやら韓国人らしいことが分かった。それは8対2くらいの割合で、とても日本にいるとは思えない状況。当たり前にハングル語が飛び交う道を歩きながらも、既に頭の中は「たこ焼き」で一杯だった。

道頓堀来た道を戻るように電車を乗り継ぎ向かったのは、地元の人ではなく観光客の行列ができることで有名な道頓堀の「本家 大タコ」。10時の開店と同時くらいにお邪魔すると、さすがに行列はない。6個入り300円のできたてのたこ焼きを、道頓堀にかかる小さな橋の上で食べる。濃い目のソースがどっしり馴染んでおり、なかなか好きな味わい。タコが大きいのも嬉しい。

道頓堀や色づいた銀杏並木が続く御堂筋をブラブラした後に、今度は地元の人にも人気のたこ焼きを攻めることに。漫画「美味しんぼ」にも登場した「会津屋」。難波の地下街のなんなんタウンにある「会津屋 ナンバ店」。方向音痴の僕は、この複雑な地下街にかなり苦戦したが、幸運にも突然目の前に現れた。

10人も入れば満席になる小さな店。12個入り400円からとなっていたので、それを頼むと、ソースも鰹節ものっていない、小さな円いたこ焼きがコロコロ並んだものが出てきた。おや…。それをソースをかけず、そのまま食べるらしい。

見た目あんまり美味しそうじゃない。(笑)期待しないで一口食べてみる。外はカリッと香ばしく、中はしっかりした味わいでトロリと旨い。ソースはないが生地に絶妙にだしが効いており、見た目の印象と違って旨い。それとなくビールがやりたくなったので、昼間から小さめのグラスに注がれたビールと一緒にアツアツのたこ焼きを楽しんだ。うまかった。

***

夕方早い時間に難波から地下鉄千日前線で6分程の鶴橋駅前にある「風月」というお好み焼き屋に入った。大阪と言えばたこ焼きの次にお好み焼きと続く。鶴橋駅周辺がまたコテコテと賑やかな街で活気がある。見た感じ韓国人が経営しているらしい焼肉などの店が軒を連ね、店頭で呼びこみをする声が街に響き渡る。その狭い路地に「風月」はあった。1階は満席だったため、2階に案内された。

愛媛は松山に住んでいた時にときどき食べていた「モダン焼き(豚肉入り)」という、お好み焼きにやきそば麺を載せたものを注文。豚肉入り(ぶた玉)は、790円。キンと冷えたジョッキ生をひとりグビグビやっていると、店員さんが目の前の鉄板の上で具材が入ったボールをコンコンとスプーンでこねながら、少しずつ鉄板の上に載せていく。そして「このまま少しお待ち下さい」と、席を離れた。すると今度は別の店員さんがその上にごそっと、極太のやきそば麺を載せる。続いて鰹節とキャベツを載せ、ひっくり返して「このまま少しお待ち下さい」と、また席を離れていった。

関東と違い関西のお好み焼きは、お店の人が丁寧に焼いてくれるのがいい。餃子もそうだが、お好み焼きも、焼き方が味にも相当影響が出る食べものだと思う。素人が焼いては本来の味も落ちるというわけだ。その後もちょくちょくお店の人がやって来ては、決して上から押すことなく、つつく程度で焼き具合を見ていく。感心するほど丁寧だ。そして、かなり時間がかかる。そしていよいよ、いい感じになるとドバーと大量のマヨネーズをかけ、最後にソースをべローンとぬりたくるとできあがり。

ガブリと一口食べる。おお!これぞ懐かしきモダン焼きの味!こってり旨い。たっぷりのキャベツに固めの焼きそば麺、マヨネーズとソースがどしどし絡んで濃厚な味わい。いやーうまいわぁこれは。どことなく昭和を感じさせるレトロな大阪鶴橋のガヤガヤした時間の中で食べると尚更旨く感じた。ちょっとマヨネーズが多過ぎたが、これがやはりモダン焼き。

通天閣鶴橋駅でまた千日前線に乗り、日本橋駅で堺筋線に乗換え向かったのは、通天閣のある恵美須町駅。なんだか朝から行ったり来たりしてるなぁ。駅を出たところに通天閣がいきなりドッカンと伸びていた。通天閣南本通り商店街を歩く。大阪生まれの「どて焼」「串カツ」の店がやたら目につく。他店と競うように派手な看板やメニューを建物の下から上まで装飾し、もはや目立てばなんでもあり状態で楽しい。その中でも、立ち飲み屋の「やまと屋」に惹かれカウンターのはじっこに陣取った。

おとうさん達がしみじみと一人酒を楽しんでいる。生ビールをグビグビ流し込みながら、どて焼(300円)を頂く。どれどれ。………。な、なんだ…この味は…。牛スジを味噌で煮込んだものに感じたが…、妙にまろやかで苦手な味…。お店のおかあさんに聞くと、牛の筋肉を白味噌と牛乳を混ぜたものでじっくりと煮込んだらしい。ぎゅ…ぎゅうにゅうですか…。苦手な理由が判明したのであった。すみません。昔から牛乳を使った料理がどうも苦手でして…(笑)

気を取り直して次に、串カツをやることに。壁に書かれたメニューから豚、たまご、ウィンナー(1本100円)を頼んだ。注文が入ってから、おとうさんが丁寧に、串にささったそれらを揚げていく。するとおかあさんが、たっぷりソースが入った容器を目の前に置いた。どうやらこれにつけて食べるらしい。揚げたてをそっとソースにつけて食べてみる。カリカリアツアツで旨い。目の前で揚げてくれるのがなんともいいのだ。串カツは立ち飲み屋で食べるべきものと悟った。

店を出ると、通天閣の輝きがさらに増したように感じた。大阪の夜はまだまだこれからなのだ。

(06年11月:旅々旅人)
 
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