旅々たびたび
もくじ旅行記旅風景今、これが旬名物を食すお問合わせホーム
<<前のページに戻る
南城市・奥武島
懐かしく美しい風景と時間に出会いました。  
 1:干しイカ
 2:魚の天ぷら
 3:サトウキビ畑と入道雲
 4:ソーキそば
詳細地図へ
>>詳細地図(MapFanリンク)
[アクセス]
那覇市内→(車:約40分)→奥武島→(車:約15分)→玉家そば
[関連サイト]
■YUNTAKU
沖縄南城市 奥武島(おうじま)情報
■天ぷら 中本鮮魚店
南城市玉城字奥武9
TEL:098-948-3583 
■玉家そば
南城市大里字稲嶺57
TEL:098-946-8885
[旅行手配内容]
ANAフリーツアー(ANAサイトより手配):約45,000円(2泊3日全費用)
沖縄方面の名物

[スポンサードリンク (詳細)
「沖縄そば食べに行きませんか」
那覇での用事を済ませ、ニコニコしながら待ち合わせ場所の喫茶店にやって来た現地の比嘉さん。東京で何年か一緒に仕事をしていたが、今はまた故郷の沖縄で暮らしている。
「いいですね〜。行きましょうよ!」

沖縄の人同様に僕も沖縄そばは大好物。窓の外は、おもいっきり晴れ。比嘉さんが運転する車で向かったのは、那覇から更に南の南城市にある玉家そば。地元ではなかなかの人気店と聞いた。

那覇とは全く別世界。のどかな風景が視界いっぱいに広がる77号線沿いにその店は静かにあった。青い空をバックに真っ白な建物が気持ちいい。しかし、時計を見ると11時前。さすがにまだ開店していない。

車の窓から「この先にとっておきの場所があるので先にそこへ行きましょうねー」と、比嘉さん。
車の窓から見える風景がますますいい感じになってきた。背の高いサトウキビがザワザワ揺れている。その向こうに大きな入道雲がモクモク。

しばらく走ると、信号の標識に「東風平町」という文字。
「比嘉さん。あれは…なんと読むんですか?」
こちんだちょうです。ガハハ」
「こ、こちんだちょう?なんだか弾むような名前ですね」
「ガハハ。でも、今年の1月に、具志頭村(ぐしちゃんそん)と合併して八重瀬町になったんです」
「え”?こちんだちょうとぐしちゃんそん?合併相手もまたいい感じの名前ですね〜」

そんな個性的な二つの町だが八重瀬町(やえせちょう)という普通の名前になりちょっとさみしい気がした。(笑)赤信号でとまった車から電信柱に貼られた不動産屋さんの看板が見えた。
「アパート6世帯、3DK20坪、4540万円で建築いたします」
と書かれてあり驚いた。東京のウチの隣に建設中の5LDKの一軒家は、日当りも悪いのに6500万円だった…。あれは売れないだろうなぁ…。(その後なんと売れたが:笑)

そうこうしているうちに、海辺へ着いた。そして約150m程の小さな橋を渡った先にある奥武島海産食堂と建物にでっかく青い文字で書かれた食堂の近くで車がとまった。

「ここは、奥武島(おうじま)という、小さな島なんですよ」
「ここは島なんですか?」
「橋でサッと渡ってきたので島とは気がつかなかったでしょ。ガハハ」

干しイカ車から降りると、橋のそばの海で子供たちがビーチサンダルを脱ぎ捨てワイワイ遊んでいる。その近くの舟溜まりでは、のんびり海を眺めるおとうさんとおかあさんの姿、手前には、イカの天日干しがズラリ。それを売っている魚屋さんに聞くと「トビイカ」というイカで、7月頃から10月頃まで漁を行っているらしい。

海時間少し歩くと、真っ黒なサバニをこれから海へ出そうとする漁師さんがいた。 サバニの奥にはシュノーケリングに夢中な子供達。小さな防波堤の先には麦わら帽子をかぶり釣竿を海にたらすおとうさんの姿があった。 思わず駆け出したくなる懐かしく美しい夏の風景の連続で、なんだか嬉しくて楽しくて、どうしていいかわからなくなりそうだった。

美味しい天ぷら屋さん天ぷらどーすか!」と、
茶色い紙袋を手にした比嘉さんが後ろに立っていた。
「天ぷら?」
「あそこの中本鮮魚店で売ってる天ぷらですよ」
比嘉さんが指差した辺りを見ると、1階の入口に「天ぷら」と書かれた
2階建ての大きな白い建物が見えた。2階はレストランのようだ。

せっかくなので海を見ながら食べたかったが、この日は35度近くあり猛烈に暑いため、冷房の効いた車の中で食べることにした。紙袋の中にはドッサリと天ぷらの姿…。これからそばを食べようというのに…。(笑)

車の中から南の島の夏の風景を見ながら、サンピン茶と一緒に天ぷらを食べた。うまい。揚げたてアツアツのイカ、もずく、野菜のかき揚げ、まぐろ。どれも1個50円前後と安いが、なんだかものすごく旨いのであった。

ダイバーたちその後、島を一周するとわずか5分程で元の位置に戻った。周囲約1.6キロの小さな島。どこを見ても南の島を絵に描いたような風景であった。一周した後、もう一度気になった海辺近くまで車で運んでもらい、そこから車を降りて波打ち際まで歩いて行くと、先客が何人もおり、透き通るようなきれいな海できれいに輪になって水の中を覗き込んでいた。

「ダイビングの練習だよ!」
と、そこにいた小学生達が教えてくれた。もっとのんびりしていたかったが、美味しいそばがまっていることを思い出し奥武島を後にし、再び、南城市の玉家そばへ向け走り始めた。

店へ到着すると入り口の白いのれんが風に揺れていた。お!やってるやってる!「そーきそば」の食券を買いカウンター席で待つ。目の前には、フーチバがたっぷり入った丼。自由に入れていいらしいが、結構きつい野草なので遠慮した。

程よい時間で現れたソーキそば。麺もスープもソーキも、実に旨かった。さっぱりしたカツオの風味がたまりません。スープまで一滴残さず完食。「ご馳走様」と言いながら外へ出ると、さらに暑い夏と向き合うこととなった。暑い時に、熱くて旨い麺を食べて向き合う暑さはいい。旨くないと困るが…。(笑)

風車那覇空港へ向かう車の窓から大きな風車が3基、見える。真夏の沖縄の青い空に真っ白な風車がそれはそれは美しく見えました。

(06年7月:旅々旅人)
 
▲UP

<<ホームに戻る <<前のページに戻る
Copyright(c)tabitabi.All rights reserved.