旅々たびたび
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館林・つつじが丘公園
つつじだけを見に行く旅。  
茂林寺公園
つつじが丘公園ボート
館林うどん
 1:茂林寺公園
 2:つつじが丘公園ボート
 3:茂林寺
 4:館林うどん
>>詳細地図(Googleマップリンク)
[アクセス]
久喜→(車:約1時間)→つつじが丘公園→(車:約10分)→茂林寺公園→(車:約2分)→茂林寺→(車:約10分)→うどん本丸
[関連サイト]
■館林つつじが丘公園
■茂林寺(もりんじ)
[旅行手配内容]
自家用車:約5,000円(全費用)
群馬方面の名物

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「ワタシもついに花だけを見に出かける歳になったよ」
3年ほど前だったかなぁ。妻の友人が、妻に送ってきたメールを見せられ思わず笑ってしまったことがある。
「ウチと一緒だな(笑)」
は花見と称し日本人なら誰しも一度や二度は出かけたことがあるだろうけど、はたしてそれ以外の花となるとどうだろうか。

6年ほど前のGWに、妻のお母さんに誘われ館林(群馬)のツツジを見に家族三人で出かけたことがある。館林?ツツジ?30代前半の僕には失礼ながらなんの魅力もない響きだった。(笑)当時はツツジだけを見に出かけるなんて信じられなかった。しかししかし、行ってみると、まいったのでした。なんと壮大で優雅で美しい花なのか。やわらかな色合いの桜と違い原色系の突き刺さすようなすごみがあり圧倒される思いだった。

特に館林のツツジは木の種類(50強)、本数(約1万株)も半端じゃなくすごい。木に対して花の密度も濃い。ツツジなんて花は道路沿いに当たり前に咲いているあの感じでしか頭になかったものだから、これにはほんとに驚いた。花に対して感動を覚えた最初の体験でもあった。

***

二度目の館林は三歳の息子も一緒。またGW。GW中だと既に満開を過ぎていることは分かっていたが…。前回最寄の東武伊勢崎線「館林駅」から歩いて30分以上かかった記憶があったので、今回は車。渋滞を避けたく開園時間の9時よりも30分も前に付近へ着くと、臨時駐車場へ勧誘する人達(地主)がガヤガヤ通りに飛び出している。ほとんどが一日500円だがどこにしよう…。

その時、「たしか無料の駐車場があったはず…」とお母さんが教えてくれたのでさらに進むと入口付近に大きな無料の駐車場がドデンとあった。(笑)つつじが丘公園が県立であることをこの時知った。

つつじがおか公園チケット売場には「満開を過ぎています」と注意を促す貼り紙。GWの前の週が見頃なのだ。大人は500円(中学生以下無料)もするチケットを3枚買った。そりゃ駐車場は無料にしなきゃダメでしょと当然のように思った。(笑)正門をくぐると土産屋が元気いっぱいに声を張り上げており賑やか。さらりと通り過ぎると、すぐにツツジが目に飛び込んできた。

いやーすごい。二度目なのにまた感動。確かに満開を過ぎ、枯れているのも多いがそれでもこの日が満開な木もあり楽しめる。ここのツツジは小高い丘のようなものをこしらえ何段にもツツジが重なるようにしており見応えがある。ツツジのトンネルなども何箇所かある。
つつじがおか公園 つつじがおか公園

しかし、一つ疑問が沸いた。一体なぜこの場所にこんなにツツジが咲いているのだろう。もちろん人工的に植林したのだろうが、それは何の為に?

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郷土資料事典によると、元々この場所には館林城という城があった。そしてこの地は古くからツツジの名所である上、館林城の城主、榊原氏三代忠次(初代はあの榊原康政:徳川家の家臣で大名)が1667年に新田義貞の新田荘内のツツジを移植し、さらに将軍徳川綱吉が日光山からも移植するなどして城の庭園として保護・増殖され、後の昭和9年に国の名勝に指定されたなどと書かれていた。(明治には一時私有地となり荒廃したこともあったらしい)

また戦国時代においては、北条氏(小田原)や上杉氏(越後)の攻防の場でもあり度々戦が行われたが、近世に入り榊原家・徳川家・松平家らが居城とし、町はその城下町として繁栄したそうな。

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ボート園内には沼(城沼)があり、そこでボートを漕いでいる人を見つけた途端に息子が興奮状態に陥った。「ボート!ボート!」と駄々をこねる子供のお手本のような振る舞いで、泣き出しそうな勢いにもなってきたので乗ることに。ボートは春の風にふかれ気持ちよかった。

公園芝生のある公園で遊び、10時頃に車に戻ると駐車場を求めて長蛇の列…。うわぁぁ…警察官まで出る騒ぎ。早めに来てホント良かった。旅行はとにかく早めに出ると後で楽になる。教訓ですねー。(笑)

さてと、まだ昼には少し早いので、車の列を横に見ながらスルスルと駆け抜け少しドライブをすることに。すると突然、窓の外に無数の鯉のぼりが泳いでいるのが見えた。

鯉のぼり茂林寺公園というらしく黄色い菜の花が咲き乱れる小さな川をまたぐように何列にも鯉のぼりが泳いでいる。鯉のぼりを初めて目にする息子は大ハシャギ。しかし、喜ばせたがために、そこから離れるのは大変であった。(笑)

茂林寺この公園の名前にもなっている茂林寺(もりんじ)というのが昔話(伝説)で知られる分福茶釜の舞台となった寺らしい。前を通ると随分と賑わっていた。時計を見ると11時過ぎ。昼ごはんは、館林の名物と聞いた「館林うどん」を頂くことに。

館林は元々小麦の産地で日清製粉の前身「館林製粉」が創業した場所でもある。入ったのは、つつじが丘公園にも近い館林うどんの老舗「うどん本丸」。ざるうどんとこの辺りの郷土料理でもあるなまずの天ぷらがセットになったもの(1,050円)を頼んだ。

館林うどん程よい時間で現れたうどんは、日本そばのように醤油ベースのつゆ(そばつゆと同類)につけて食べる。うどん自体にそれ程味わいはないけれど、うどんにまぶされた海苔や濃い目のつゆがそれを補ってくれる。そしてうどんにしてはやや細めの麺は弾力とねばりがありプルンプルン。喉越しが楽しい。

いつか「もり陣」という店でも館林うどんを食べたことがあるが、基本的には同じ方向性のうどんだったので館林うどんは、やや細麺で弾力があり、基本は冷(ひや)で醤油ベースのつゆにつけて食べるものらしい。ただもり陣の場合は麺にシルクを入れてあると書いていた。はてと?当然それはまるで感じ取れなかったが…。(笑)

なまずの天ぷら初体験のなまずの天ぷらが癖もなくあっさりフワフワとしておりなかなか美味!あのフニャリとした風体からは想像できないような上品な食べ心地だった。ご馳走様。

お店を出ると昼の12時を少し回ったあたり。妻の実家の埼玉の久喜に向けて車を走らせるが反対車線(一車線)は相変わらずものすごい車の列。一体どこまで続くのやらと思うほどその列は途方もなく続いておりました。

(08年5月:旅々旅人)
 
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