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世界遺産・姫路城
桜の季節の姫路城と港町神戸をぶらり。  
西の丸から見た天守閣
神戸・風見鶏の館 神戸牛のステーキ
六甲牧場のソフトクリーム
 1:西の丸から見た姫路城
 2:神戸・風見鶏の館
 3:神戸牛のステーキ
 4:六甲牧場のアイス
>>詳細地図(Googleマップリンク)
[アクセス]
●JR京都駅→(JR東海道本線・山陽本線:約1時間30分)→JR姫路駅→(徒歩:約5分)→姫路グリーンホテル立町
●ホテル→(徒歩:約10分)→姫路城→(徒歩:約15分)→JR姫路駅
●JR姫路駅→(JR山陽本線・東海道本線:約40分)→JR三宮駅→(徒歩:約5分)→みその本店→(徒歩:約10分)→南京町→(タクシー:約8分)→風見鶏の館・六甲牧場のソフトクリーム→(徒歩:約10分)→新神戸駅
[関連サイト]
■姫路城大図鑑
■ほりほりの姫路ガイド
■みその本店
神戸市中央区下山手通1-1-2みそのビル7・8階
■六甲牧場のソフトクリーム
神戸市中央区北野町3-11-4(風見鶏の館の下辺り)
宿・ホテル予約ならじゃらんnet
[旅行手配内容]
新幹線(JR緑の窓口)宿泊(じゃらん):約90,000円(1泊2日)
※前日京都→兵庫(家族三人全費用)
兵庫方面の名物
 
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良く晴れた4月6日の朝。家族で姫路城近くのミスドで朝ごはん。宿泊したのがビジネスホテルだったので朝ごはんはつけなかった。旅先での朝ごはんは結構大切なので、ホテルなどでとらずこういうチェーン店でとることもある。ふと、ミスドの壁に吊り下げられた黒板を見ると白いチョークで「今日は城の日。姫路城が無料です!」と書かれてあった。

城の日?無料?はてと…。店員さんに聞いてみた。
「今日って姫路城が無料の日なんですか?」
「はい。城の日ですので今日は無料ですよ」
「素晴らしいですねー。その城の日って年に何回あるんですか?」
「年に1回です。4月6日だけですよ」と満面の笑顔。
「4(シ)…6(ロ)…なるほど、それで城の日」

なんと偶然にもその城の日に我が家は来てたのでした。素晴らしい。通常は600円。2003年に設けられた日と後で聞いた。

姫路城・三の丸公園から姫路城は、朝の9時開城。それまでミスドでゆたゆた過ごした。8時45分頃に姫路城の三の丸広場に入る。うつくしい…。姫路城の天守閣が堂々たる姿で鎮座しているのが見えた。前日の夜に遠目でライトアップされた姫路城を見た時は、大して感動はなかったがここまで近づくといかに美しく巨大な城であるかが明らかに分かる。

さほど城に興味のない妻まで感動していた。二歳の息子は城ではなく広い三の丸広場に喜んでいた。(笑)入場口へ続く道なりには七分咲きの桜が咲き乱れていた。ネットの桜開花情報では四分咲きだったが嬉しい誤報である。そしてさらに天守閣へ近づくと、そのすごさに舌を巻いた。

うわぁぁぁ…。驚きの言葉を何度も口にしていた。今までも名古屋城、大阪城、熊本城と名だたる城へ行ったことがあるが、この城は別格。それらと明らかに違うのは400年間一度も戦や大きな災害に遭っていなく、修復はあれどほぼ江戸初期の築城当時のまま現存していること。従って天守閣だけでなく回りを囲ういくつもの城壁もそのまま残っており、まさに本物の城。そして幸運な城なのだ。他の城で味わったことのない歴史の重みとエネルギーを感じた。

姫路城は、播磨の守護職赤松則村(のりむら)の二男、貞範(さだのり)が1346年に城を構えたことに始まり、羽柴(豊臣)秀吉、池田輝政、本田忠政などと城主が幾度か代わり、1749年に酒井氏が入封して明治維新を迎えたとパンフレットに書かれていた。現在の姿は、池田輝政の時に造られたもの。秀吉が城主の頃、明智光秀を討伐(山崎の戦)したり、その後柴田勝家を討伐(賤ヶ岳の戦い)した時は現在の姿ではない。

入城するとそのまま天守閣へ向かう道と西の丸から回って行く道に分かれるが、せっかくなので西の丸へ向かった。その西の丸にはソメイヨシノや枝垂桜が見事に咲き誇り、多くの人の歓声がこだましていた。ここは最高の桜の名所でもある。すばらしい…。両側に白い城壁のある天守閣へ続く「はの門」への坂道も桜のトンネルのようで気持ちが良かった。白い壁に残る黄ばみ、変色している城壁も当時から変化してきたものかと思うと、見応えがある。
姫路城

姫路城天守閣の中天守閣は外観5層で内部は地上6階、地下1階の造り。この天守閣をなんと直径1m近い2本の柱で支えているのだそうな。天守閣内のダイナミックな木造の造りがまたいい。1階と2階にはちょっとした展示コーナーもあるがほとんどんの階が当時のままの城の中を体験できる。息子を抱きヒーヒー言いながら最上階まで辿り着くと山頂へ登ったかのような達成感に包まれた。最上階からは姫路の街並みと姫路城の全景も見渡せた。やはり本物の城である。

感動に包まれ天守閣を後にした。ここは日本人なら絶対に行くべき城だと思った。世界遺産(1993年登録)になるのは当たり前。日本三景がちゃんと国民投票されるなら姫路城に投票するだろう。しかし、二歳の子供を抱いて訪れるには大変な場所。2リットルぐらい汗をかいた。一人でもっとじっくりと楽しみたい場所である。

入城口近くの休憩所で一休みして、そのままJR姫路駅まで歩く。せっかく兵庫に来たので神戸で遊んで帰ろうと三宮駅へ向かった。黄色い菜の花畑が時々窓の外を流れる。しばらくして突然大きな橋が見えた。その向こうには大陸…。どうらや明石海峡大橋と淡路島のようだ。どちらも想像以上に大きかった。海沿いを走りながら約40分で三宮駅に着いた。

初めての神戸。駅を出るが東京のどこかの街とそれほど変わらないかしら。キャリーバックをゴロゴロ転がせながら向かったのは神戸牛の老舗「みその本店」。話題の芸能人が結婚式を挙げたばかりの生田神社のすぐ近く。神戸の街並みが見下ろせるガラス張りの席に座る。小さめのビールを傾けながら鉄板焼きでジュージューと焼かれる肉を見つめる。注文したのはフィレステーキ150gとご飯や赤だしなどがついたCランチ(2,625円 )とうすぎりビーフステーキ100gとご飯や赤だしなどがついたFランチ(1,050円 )。

まあ、一番安いのと次に安いランチメニュー。久しぶりに飲む昼間のビールがやけにうまい。丁寧に目の前で焼いてくれた神戸牛は鉄板焼きでよく食べるあの味わいで美味しい。何よりこういう食べ方はやはり贅沢でありたまにはいい。ご飯と赤だしも美味しく家族が喜んでくれ嬉しかった。

中華街・南京町店を出て歩いて約5分と近い隣駅「阪神元町駅」近くにある中華街、南京町に寄った。ここにある老祥記(ろうしょうき)の豚まんが食べたかったからだ。しかし、行ってみると嫌になるくらいの行列…。待てばそりゃ食べられるだろうが…、わざわざ豚まんのために並ぶのはどうかなぁと思いあきらめた。子供もいるし…。他の店の豚まん(200円)を買って南京町広場で食べた。

風見鶏の館阪神元町駅前でタクシーをつかまえ、神戸の観光名所で北野にある風見鶏の館(かざみどりのやかた)へ向かった。三宮駅から歩いて約15分とガイドブックにあったが、坂道が長いので無理をせずタクシーにした。わずか8分程で風見鶏の真ん前で降ろしてくれた。風見鶏の館は、1909年にドイツ貿易商G・トーマス氏の私邸として建てられたレンガ張りの建物。その横を少し上がった所にある北野天満神社からは風見鶏の館と桜を手前に神戸の街並みが一望できいい眺め。風見鶏の館の三角屋根の天辺には風見鶏が可愛らしく座っていた。

風見鶏の館を少し下ったところで六甲牧場のソフトクリームという名のアイスクリーム屋さんを見つけ、牛乳ソフト(300円)と生チョコのミックス(350円)を家族で食べた。大勢の年配の観光客の方々が抹茶ソフトと向き合っていた。観光地に来ると必ずおとうさん達がソフトクリームを食べる姿を見かけるが、あれって結構不思議…。しかし、店のそばにあるゴミ箱には食べかけの抹茶ソフトが山ほど捨てられていた…。お年寄りといってもみんながみんな食べ物を大切にしているわけではないのですね…。(悲)

ここ神戸の北野も長崎や横浜のように坂道の多い街で2歳の子連れの観光ではなかなか大変。いや、子連れでなくてもタクシーで風見鶏の館まで来て坂道を下りながら観光していくのがいいかも。北野を歩きながら10分程で新神戸駅へ着いた。この駅が恐ろしく寂しい駅で驚いた。350mlのビールを買い東京行きの、のぞみに乗り込んだ。それをちびちびやりながら窓に映る風景をぼんやり眺めた。こういう時間がとても好きなことに改めて気がついた。

(07年4月:旅々旅人)
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