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■キューポラ定食(川口市) |
2009.5.3 |
最初に並んだお店は、最も食べてみたかった料理の一つ、川口市の「キューポラ定食」。キューポラとは、鉄の溶解炉のこと。川口は江戸時代から続く鋳物※工場のある街。その川口の原風景をイメージした鉄骨いなりと雷すいとんをセットにしたものがキューポラ定食。随分、ストーリーとネーミングにこだわっています。
※鋳物(いもの):砂や粘土などで作った型に、溶かした金属を流し込み、冷まして固めたもの。ベーゴマの工場も全国で唯一川口市にあります。(図鑑:南関東地方の不思議文化より)
昨年の優勝料理だけど、他店と比べて意外と行列は短く、約30人待ち。左隣の東松山の「やきとり(鶏ではなく豚ですが)」は、3倍近く並んでいるような…。10分程で先頭に辿り着き、使い捨ての白い容器にたぷたぷ入れられたすいとん汁といなり寿司が2個入ったものと一緒に、投票券でもある「こはぜ(行田市名物の足袋の金具)」が渡されました。
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まずはすいとん汁が美味しい…。
味噌と野菜の出汁が絶妙。大根やじゃがいもやこんにゃくなどがゴロゴロ入っていて、懐かしい味わい。日本各地にあるだご汁やだんご汁さながら、この手の料理はやはり大好き。しかし、もう少し熱いと尚嬉しいのですが…。(笑)
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途中まで気がつきませんでしたが、二色のすいとんが汁の下の方で仲良く隠れていました。赤いほうは、ピリリとちょっと辛めの鶏の挽き肉と七味で作られたすいとん。緑は小松菜のすいとんだそうです。 |
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ところが…。すいとん汁よりもさらに印象的だったのが具沢山の鉄骨いなり。ひじきや桜えびなどが入っており、口の中で濃密な旨みが広がります。過去に食べた、いなり寿司ではもっとも好みの味わい。これで200円とは、なんだか申し訳がない気がしました。いきなり満足してしまい、さらに期待が膨らむのでした。
[キューポラ定食が食べられるお店]
●蕎麦処二幸:西川口1-5-4 TEL 048-252-5259
●たごさく:川口そごう地下1階(川口駅前) TEL 048-255-2298
●稲廼家:西川口1-8-4 TEL 048-252-0240 など
※埼玉県川口市はここです。(Googleマップリンク) |
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